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西湘バイパスの西湘パーキング午前8時30分。梅雨入り直前の貴重な天気に恵まれたこの日。風向計は微風ながらオンショアの南よりの風を示す。レザーのジャケットでは既にボーっと突っ立っていることもできない。陽炎が立つような、目映いばかりの陽気である。
ここを出て行く一団の車列を食い入るように見ていると、時間の経過も忘れて見入ってしまう。まさにパドックで敵の車の仕上がり具合を覗き見するようなレーシーな緊張感をかき立てる。
コンサバティブなレーサーレプリカの軍団がピイーキーな、エグゾーストを残して立ち去る。高価な外国製のツアラーの一団が優雅にスタートしていく。素性の良さを見る者の受光部に残像として焼き付ける。誇らしげなのである。短気筒のカフェレーサーの一団が我々のすぐ隣を占拠した。峠越えをするというには、少々不つり合いないでたちではあるが、そんなことはそれぞれの自由だ。そもそも何をしても誰からも文句を言われないというのが、この国のいいところなのだから。
ピットアウトを待つ2輪の群れ。 海岸沿いのパーキングは、まさにこれから箱根の山を攻めようと各地から集まった休日ライダーたちのひと時の休息の場だ。(2003.6.7)
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