統一地方選投票日の日曜日。夕方京都に着いて、その足で祇園〜先斗町をふらふらと散歩した。
久しぶりの風景の中にも変化は当然あって、京都といえども時代の流れには逆らえない部分はある。南座の隣りの松葉さんで、にしん蕎麦をいただく。にしん蕎麦はこちらが明治の初めの頃に売り出したんだそうだ。
やわらかく煮てあって骨まで丸ごといただける。とても美味しい。
そういえば、にしんという魚 最近とんと食さない。昔は塩焼きとしてよく食卓に登場したものだったのだけれども。数の子か白子のどちらが出るか!? なんて、やけに期待感があった。
先斗町の筋は相変わらずの風情。
花街の体裁は保たれているようだけれども、普通のお店もかなり増えた印象。
歌舞練場まで歩いて折り返しは鴨川縁を通った。
鴨川の流れに沿って川床料理屋さんが並ぶ。
昔々、夏の夕涼みに立ち寄った店はたしかここだったよなと思い当たる店を発見。
あぁ懐かしや、我が青春の日々!!
というわけで、何ら建設的でなく、回顧的な街中散歩の記憶は、うっすら暮れかかった山科の山の彼方にふわりと浮いて風に流されていった。
翌日は早起きして8時30分の奈良線に乗って宇治へ。
来年が源氏物語千年紀にあたるそうで、"宇治十帖"の地元宇治は、今大変に盛り上がっている。世界遺産の平等院と宇治上神社を周り、禅寺の興聖寺へ。宇治川の流れに沿って現地を散策する。午後は源氏物語ミュージアムへ伺うことになっていて、それまでに周辺調査をしようというわけだ。昼は平等院の参道にある蕎麦やで茶蕎麦をいただく。まぁそれなりに美味いかな。
ミュージアムは月曜日休館とのところを無理をいって見学をさせていただけた。
柄にもなく源氏物語に触れることになって、当然読んだこともないので、どうしようと検索してみたらいろんなサイトがあって、超現代訳のサイトがあったので、54帖のテキストすべてをコピペしてワードの貼り付けて新幹線で読ませていただいた。 絵文字まで付加してある、芸能ゴシップ記事のような書きっぷりなので、あらすじはわかりやすかったけれども、本来の源氏物語からは、かえって距離を置くこととなる。やはり縁が無いのだなと悟るのである(笑)。
宇治の界隈は女性の観光客が多い。源氏物語ファンというのは圧倒的に女性である。
傷心旅行中といった雰囲気を全面に押し出した一人旅の女性とすれ違う。何とかがんばって生きていってほしいものだと振り返るが、襟足から肩にかけての線がどうにも寂しそうだった。
いろいろな旅のテーマというのがあるものだなぁと、暫し感心してしまった次第。
ともかく洛南の春の一日は、古典文学の雅な世界に触れさせてくれたのであった。
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