休日なれどお仕事が溜まってしまっているもので、事務所に出向いて気合入れて片付けようかなとWで出かけた土曜日は、キーンっていう空気が張り詰めていて、否が応でも気合が入る。長いことい続けたこの街ではあるけれど、そろそろ別れを告げないとならないかもしれない、そんな状況になってきそうな、予感。あくまで予感ではあるけれど。”さぼうる”に“文房堂”に”書泉グランデ”に、ジョンレノンモデルの膨大な在庫で有名な”三鈴堂眼鏡店”に、「弊店セール」の張り紙がある”おちゃのみず楽器”。神保町の街並みをバイクで流してみる。このあたりの空間にはすっかり馴染んでしまっているものだから、また明日あたりの昼休みにふらふらと歩いていることも多いにあり得るわけで、過ぎていく景色が決して過ぎ去ることはない。ただ、歴史あるお店がだんだんに、少しずつ店じまいしてこの街から無くなっていくことだけは悲しいことだ。
などと感傷に耽ってなどいないでお仕事おしごとと思いつつ事務所へ。あれれ、鍵がないや(涙)。そう、いつものカバンに入っている事務所の鍵を家に忘れてきた。だれか出てこないかなと時間をつぶしにまたまた街中へ。カメラ持ってきてよかったなと思いつつ、さっきの過ぎ去ることのない景色を撮り歩いた。1時間くらいの時間をそんなことで費やして再び事務所へ行ったのだけれど、誰も出て来ていない。今日はお仕事とは縁がなかったのだと諦め、帰ることにしてWに跨った。半蔵門から三宅坂を通って青山通りに入り神宮外苑の並木道でバイクを停めた。残りのフィルムを消費する場所にしてみようと思ったからだ。落葉した銀杏並木は、談笑する人たちのベンチに暖かいおひさまを届けていて、少しだけ寒さを凌げるという寸法。四季折々の並木道はそんな風にいつでも心地よい場所になっているようだ。
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