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Gallery-F
11月24日 早朝からの仕事があって神戸へ出張となる。となれば前日旗日の前泊パターンで、これまたシャッターチャンス!そんなわけで着替えも仕込みつつ大荷物を持って出かけることに。神戸は震災から10年という節目を迎えている。先の新潟の被災地へのボランティアは神戸から出向かれている方がダントツに多いのだそうだ。過去に受けた恩を返すために来たということだが、被災された方でなければ本当のところは分らないだろう。
神戸の街は震災前と何ら変わらないようではあるが、夕食をいただいたイタメシ屋のマスターと常連さんの話を聞くと、今だから笑い話しだがと前置かれつつ、地獄絵図のような現実と対峙した当時の話をたくさんお聞きすることができた。
今回の仕事はこの復興10年と共に展開してきた「神戸ルミナリエ」関連の取材。被災の年の暮れに被災され亡くなられた方への鎮魂の意を込めた一度きりのイベントのはずが、多くの方々の後押しから、その後継続開催しているという、光の彫刻芸術である。イタリアのアートディレクター氏による作品を船便で毎年イタリアから運んでくる大掛かりでお金のかかるイベント。企業や個人の寄付金によって成り立っているそうだ。今年もクリスマス前後の10日間くらいの日程で毎夜点灯する。
http://www.kobe-luminarie.jp/index2.htm
23日の14時くらいに宿にチェックインしてから街へ繰りだしてみた。電飾が仕込まれた白い木枠が既にセッティングを終えていた。このルミナリエ、夜のとばりが下りた状態で綺麗に電飾が点灯したことをもって「作品」であり「芸術」なのであって、昼間にこのような写真は撮ってほしくないし、ましてやメディアで報道するのは厳重に禁止されている。という点では、この写真は、マスコミ規制を無視してしまっている貴重なカットといえるかな?
開催場所である、旧外国人居留地の目抜き通りをフラフラしながらメリケンパークヘ。歴史を感じ、潮風に吹かれつつ、しばし写真機と遊んでみた。夕暮れ時のMOSAICのデッキでビールをいただく。クリスマスツリーの前に白い客船が停泊している。完全に陽が落ちて神戸港の夜景が海面を虹色に染める。震災なんてほんとうにあったのだろうか?このあたりは液状化現象でドロドロだったと聞いたが。「がんばろう神戸」と声をかけあい、行政も企業も市民も、みんなで復興に尽力したこの10年。不幸な出来事ではあったけれど、一連の経験を通して強い絆で一つになった街のパワーみたいなものを感じた。
翌日は仕事を終えてから北野の異人館街へも行ってみた。風見鶏の館やイギリス館といった懐かしい場所を廻ってみた。このあたりは幸いにも岩盤が強く、比較的被害は少なかったという。以前と同じ空気が漂い、平日ではあったが観光客の姿も目立つ。異国情緒漂う国際都市神戸は相変わらず健在で、ホッと肩の力が抜けて、しばし穏やかな街の景観に同化してしまったかのようだった。
KOBE Gallery-F
CAMERA :NIKON F3
LENS : Sigma AF 18-35mm / Tamron 28-300mm
FILM : Fuji Chrome "VELVIA100F"
SCANNER : CANON CanoScan5200F(film scan)
2004.11.23-24