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■W徒然〜「其の」シリーズ始まる〜
私事にて平日の休暇をいただく。自分の境遇としては、有給休暇というものがもともと存在しないので、平日に休みを取るというのは少々罪悪感が伴う。まぁ、それはそれでしかたがないこととしよう。
話しは飛ぶけれど野暮用ってのがあっという間に終了。作為的に強制終了させたともいえなくはないが、現実に正午をもって放免となったのだ。
Wはこの時点でノーマルのアップハンドルを取り外したままで、いわゆる不動車の状態。一刻も早い取り組みが望まれるところであり、この休暇を有効活用しない手はないわけで、思考に行動が見事に追随した形でほぼ無意識の状態の中、気がつけば三鷹のNAPSへ向けて車を走らせていた。
これまでの里見先生(CB1300SF)は、自分ごとき素人がいじくりまわしたら元に戻せない、子供にドライバーを持たせるようなものだといった諦めというか、敷居の高さというか、見えない電機バリアみたいなものに里見先生は包囲されていたのだった。
それに比べると、Wは、VRXの時みたいにとても身近な存在に思える。こんなシンプルな構造物をそれこそ10代の頃から相棒としていたら、今頃はきっと、朽ち果てたW1SAだとかW3などを週末の度にレストアするクレバーな単車乗りになっていたに違いない。
肝心のハンドルの話しに戻るならば、POSHというメーカーさんがW650用のパーツを世に送り出していて、W650専用のハンドルについてもここの製品にラインアップがある。その中で、ステンレス製の「コンチハンドル」をセレクト。ノーマルのローハンドルに近いらいしが、多少上へ、1本分手前へのポジションとなる(ようだ)。NAPS春のセールで5%引きだったことは大変嬉しい。
取り付けは問題なく終了し、さてさてW徒然ツアーへ繰り出すわけだけれども何処へ行くか?夕飯までには家に戻るとしてざっと持ち時間は4時間余り。なんとなく環八内回りに入って、なんとなく旧車ショップ「タイムトンネル」に立ち寄ってみると、Kawasaki
650RS通称W3の店員さんも「これは最高のコンディションですよ」という車両が光を放っていた。見るからに昨年富士スピードウェイで観戦したタイムトンネンルレースでも活躍していたと同じ形式のやつだ。128万円。「音聞いてみます?」の甘い囁きに、遠慮させていただいた。「そうですよね、音聴いたらきっと欲しくなっちゃいますから」と店員氏。目の毒なものばかりなので早々に退出してさらに内回りを南下するが、どこというアテは相変わらず見つからない。いくら4時間のプチりであっても起承転結がしっかりしたものが本来好ましいのにんは違いない。
そうだ、I君が言ってた大田区の多摩堤界隈のカフェというのが確かあったっけ。川原の野っぱらにぽつりと店を出しているという佇まいの画像を見た記憶が蘇る。「よしそれいってみよう〜」ということで、尾山台の交差点を右折して多摩川を右に見ながら暫しそれらしい店はないかと注意しながら走るが行き当たらない。東横線の高架が見えたので左折して多摩川園の駅の周辺を当たってみるが、要領を得ず。田園調布のお屋敷町のくねくね道を通りながら小山を越えてまた多摩川沿いに出る。これゃあどうにもわからんと、あてずっぽうのカフェ探しは諦めることにして丸子橋を渡って綱嶋街道でも走ってみるかと。新横浜まで出て港北ICから第三京浜で帰ってくればそれなりに暇はつぶせるだろうと計画性のないオートバイ散歩の行く先がぼんやりと見えてきた。
いやいやしかし新丸子界隈の変貌には目を見張った!数年ぶりに通ったこの辺り、N○Cの高層ビルがツインタワーになってどっしりと根を下ろし、そういえば昔からN○Cの町だったよなこの辺りって、とぼんやりとした記憶が覚醒した。「ステーキのあさくま」も昔は普通のファミレスの体を成していたのに、なにやら複合店舗みたいに立派になっていた。たまには通ってみるものだと、昔懐かしい綱嶋街道の南下は続く。あいかわらず学生で賑わう日吉の駅前を通過し、見慣れないバイパスがあったので右折してみる。不二家レストランの三角形をした屋根のファミレスに惹かれて立ち寄ることにした。当世流行のドリンクバーを注文、というか、ウエイトレスさんとの間で勝手にサーバーから飲み物を抽出して飲んでくださいね、私はそれ以上のサービスは致しかねます、お分かりいただけますね?という意志疎通だけが交わされる、何ともクールでドライなシステムに乗っかって、カプチーノをいただくために席とサーバーの間を3往復もすることになった。読みかけの文庫本とともに90分くらいの時間をここで過ごし、帰路につく。不二家レストランを出ると、あっけなく都筑ICに出た。
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